こわいものあるんですか

やぁやぁと大量の仕事を片付けて月曜日。終わらないかと思った業務が1日の中でなんとか終わり、終わるんだ。と自分でも驚いた。

 

今日は同期と久しぶりに商談へ行き道中で日曜日に地震があったことを知らされる。私の住んでいるところと彼女が住んでいるところは電車で1時間弱の距離があるため私の方では観測されなかったと言うことらしい。地震が怖くて寝れなくなった、と言う話から、お化けとか怖いものあるんですか?と尋ねられた。

 

お化けか〜と言いながら私は生きていて自分より怖い存在はないよなと思った。暗闇や異音をきいてそれを恐怖に結びつけているのは自分の思考や意志なので、結局恐怖を生み出しているのは自分だ。怖いな。と一瞬感じても、まぁ怖いと思っているのは私の頭だし。と進んで恐怖の感情に頭を突っ込んだりする。やめた方がいい。

 

 

幼い頃、オカルトの類が好きすぎて毎日のように奇妙で恐ろしい(とされている)ものに触れていたら、祖父母宅で眠っていた時に、真っ暗な頭の上の方に気配を感じた。「これはやばいな」と思ったが、その気配はどうやら女性のようで、「女か」となぜか冷静になる。それも束の間で、女はなぜか結構なスピードで私のおでこあたりを覗き込み、もとの直立の体制に戻ってはまた、同じスピードで私の額ギリギリに顔を近づけてきた。あれがなんだったのかわからないけれど、私はひきつけを起こしていたらしく、親に叩き起こされたのを覚えている。これは怖かったと泣いた方が大人たちは親の役割を果たせるだろうなと思って、泣きながら苺を食べたが、私は今でもあの女のことを時々思い出す。

 

おそらく、様々なこわいものを見ていたのでその映像やイメージが頭に残ってしまい、未成熟の脳がエラーを起こして幻覚をみせただけなのだろうが、その後も実家では妹が床におかれたランドセルを見て「手が出てる」と小さくつぶやいたりしていた。

 

またいつかあの女が部屋に来るのだろうか。