スーパーマーケットに行っているうちが華だと思え

ものの見事に夏バテである。何も食べたくない。がそう言うわけにもいかないので同期と昼休憩時に行く商業施設でスーパーを覗いた。同期がいきなり「そっくりっすね」とキノコと私の頭を交互に見て言っていたので「そうね」と返した。「野菜いっぱいありますね、火曜と水曜は安いんで、また来週見に来たいっす」とアボカドを一個だけ買っていた。98円は確かに安い。

 

「今日弁当タコライスなんですよ」とタコライスを見せてもらった。まだ食欲ないんすか〜と言いながら、タコライスが何でできているか、どうやって作れるかを説明してくれた。「野菜いっぱい取れるんでいいっすよ」と淡々と喋っていて、面白かった。野菜とタンパク質とビタミン取れば大丈夫と言う様なことを話していたが、それだと多分結構な量の何かを食べないといけないのよね。と思い一人で笑う。健やかがデフォルトの人。当たり前のレベルが健康的すぎてちょっと元気をもらった。

 

日ハムの時間です。

やっぱり6月は調子悪かったんだなと納得するくらい7月滑り出し好調。めちゃくちゃ打つ。守る。抑える。楽しそうな選手たちが戻ってきてよかった。月が変わるだけでリセットできることってあるよね。と微笑ましい気持ちになった。引き分けを挟んで5連敗していたらしい、もっと長く感じましたねと解説の鶴岡さんが言ってたが本当に長かった。今年でファイターズは球団創設50周年と言うことで歴代のレジェンドたちがファーストピッチを行なっていた。ファイターズってどこか個性的で、なのに親しみやすくて、底抜けに優しい。少し社会性がある故集団には馴染めるけれど、どこか浮いちゃってる子、みたいな感じ。そう言うくすぐったさが私はずっと大好き。一列に並んでピッチャー数人、キャッチャー数人の意味のわからないファーストピッチが面白かった。

 

話は逸れるが、いつから始球式ってファーストピッチと呼ばれる様になったんだろうか。サッカーのロスタイムがアディショナルタイムになった時の所在ない感じがある。

 

 

今日は人からたくさん朗らかな感情をもらった日だった。自分の心に余裕があることに気付いて帰り道に「あー」と声が出た。食欲がなかったけれど、やっぱり何か食べようと思う。

 

友人と別のスーパーに行った時「どれだけ無意識でも、明日も生きようと思ってないとスーパーなんかこない」「ここは生活しようと思っている人だけが来るところ」「スーパーにいるときだけはどう頑張っても死にたいとか思えないよね、なんか生命活動感じる」と話したのを思い出した。

 

食べれていないなぁと困るのは人生のこと、暮らしのことがまだ好きな証拠だ。