2024/04/24

体調がそんなによくない。毎日家に帰るとお酒を飲むしタバコの本数は一日5本くらいになった。自己破壊的な感情は特にない。難しいことはほとんどないけど、不安から逃れるために何かを選ぶことが少しだけ増えた。それでも1日のうちで笑う時間がたくさんある。別にメランコリーでもアンニュイでもない。

 

会社の同期と最近はよく、どのように生きていったら良いのだろうかと言うような話を昼食をつつきながらする。今日は、恋人との暮らしを選ぶことについてまだ自分を許せないでいると言うような話を彼女にした。彼と暮らす人生を選ぶことは、少なくともキャリアの部分ではあきらなめなければならないことがあり、今の仕事を辞めることも、辞めた後の転職が昇進を伴うものでないことがたまらなく怖くて不安だと言葉を探しながら言った。止まることなくキャリアをどうにか前や上に進めることが人生の価値だと思っている自分に寒気がしていた。いつの間にか少し、なりたくない大人になっている。けれど一方でその大人がとても良い生き物だと言うこともわかり始めていた。全てのことを手に入れるのは無理だから、私はもっと頑張らないといけないのにそこから降りるようなことは許されない。と言うようなことも無意識のうちに口から出ていた。彼女は一通り聞いた後、「でもそれで佐々木さんが幸せじゃないならダメじゃないですか。」と話した。「なんで幸せになるためにその前に苦しまないといけないんですか、明日死ぬかもしれないのに、1秒でも長く楽しくて笑っている時間あった方が良くないですか。好きなことやって、好きなように時間を過ごして、それでまた頑張って仕事したくなったらそうすればいいじゃないですか。」と一息で、彼女自身にも言い聞かせるように話してくれた。

今日のことは覚えておきたいと思った。心から他人の幸せを願う人が目の前にいて偶然同じ会社の隣の席にいることとか、しんどいしんどいと言いながら長いこと会社で仕事をしていることとか、お互いのパートナーがたまたま同じ仕事をしていたこととか、時々私たちの暮らしは思いもよらないことが起こる。

 

辞めた上司がいつも「佐々木さんは色んなことができるんだから、やってみればいいんだよ」と言うようなことを言っていたけれど、私は色んなことができると思ったことは一度もなくて、誰かに許してもらいたくて色んなことをやっているから、何もできないんです。とヘラヘラ答えて逃げてしまっていた。

 

好きなこととか、楽しいこととか、沢山あるけれど、やっぱり誰かから許してもらいたいとずっと思っている。その誰かが存在しないこともいい年なので気づいている。どうしたら良いのだろう。